困っていることは、現場で起きている
ダブルケアラーの相談会で、印象に残った言葉がありました。
困っていることは、現場で起きている。
困っている人に、
「何に困っていますか?」
と聞く。
でも、本当に困っていることは、なかなか出てこない。
本人がうまく言葉にできないこともある。
困っていることが多すぎて、整理できていないこともある。
そして。
相談する場所と、困りごとが起きている場所は違います。
困りごとは、生活の中で起きている
介護が大変なのは。
朝、仕事に行こうとしたときかもしれない。
親から何度も電話がかかってきたときかもしれない。
夜、一人でこれからのお金を考えているときかもしれない。
困りごとは、相談室で生まれているわけではありません。
生活の中で起きています。
この話を聞いて、介護事業所のことを考えました。
私は社会保険労務士です。
事業所の方に、
「労務で何か困っていることはありますか?」
と聞く。
すると、
「今は特にありません」
と言われることがあります。
でも。
本当に、何もないのでしょうか。
ヘルパーさんから急に休みの連絡が入った朝。
シフト表を何度も組み直している時間。
サ責に相談が集中している瞬間。
職員から「ちょっといいですか」と声をかけられた夕方。
困っていることは、会議室ではなく、現場で起きている。
だったら、もう少し現場に行こう
「何か困っていますか?」
と聞くだけでは、足りないのかもしれません。
現場の話を聞く。
普段の一日を聞く。
「昨日、一番大変だったことは何ですか?」
そんな質問をしてみる。
私は、介護事業所を支援する社労士として、制度だけを見るのではなく、現場で起きていることを知りたい。
困りごとが、きれいな言葉になる前に。
「あれ、ここ少し大変そうですね」
と気づける人でありたい。
困っていることは、現場で起きている。
だったら。
私は、もう少し現場に行こうと思います。
