みんな心配している。でも、本人はどうしたいんだろう
ダブルケアラーの相談会で、家族の介護についてのお話を聞きました。
家族の中でも、介護についての考え方が違うことがあるそうです。
一人は、
「できるだけ家で過ごしてほしい」
と思っている。
別の人は、
「施設に入った方が安心」
と考えている。
みんな、本人のことを心配している。
だからこそ、意見が違う。
そんなこともあるそうです。
本人の声が、真ん中から消えていないか
そのお話を聞いていて、印象に残った問いがありました。
「本人は、どうしたいと思っているのでしょうか」
家族の意見を聞くことも大切です。
でも、家族が一生懸命に話し合うほど、その真ん中にいる本人の気持ちが置き去りになってしまうことがある。
「お母さんのために」
「お父さんが心配だから」
みんな、本人を思って話している。
でも。
「あなたは、どうしたい?」
その一言を、本人に聞いていただろうか。
職場でも、似たことはないだろうか
介護事業所でも、少し似たことがあるように思いました。
「この働き方の方がいい」
「このシフトなら回る」
「人手が足りないから仕方がない」
管理者には、管理者の事情がある。
サ責には、サ責の事情がある。
事業所を続けるために、考えなければならないこともあります。
でも、その話し合いの真ん中にいる職員さんは。
どう働きたいと思っているのだろう。
もちろん、本人の希望をすべて叶えることはできません。
経営があります。
人員配置があります。
ほかの職員とのバランスもあります。
それでも。
本人に聞くことと、聞かずに決めることは違う。
私は社会保険労務士として、介護事業所を支援していきたいと考えています。
意見がぶつかったとき。
すぐに「どちらが正しいか」を決めるのではなく、
「本人は、どうしたいと思っていますか?」
と、一度聞ける人でありたい。
まずは、聞いてみる。
答えを出すのは、そのあとでもいいのかもしれません。
